米国の知的所有権保護政策(2)
「ホワイトペーパー」公表と同時に、その一部を内容とする「NII法案」が米議会に提出された。
この法案では、著作権侵害者自身は資力に乏しいケースが多いことを理由に、インターネット・サービス・プロバイダに対し、サービス提供者として一定限度厳しい責任を負わせることにより著作権保護を図るという政策を採ろうとした。しかし、この点等が原因となりプロバイダからの強い反対に遭い、1996年末には廃案。
しかし米議会は、1998年8月4日、音楽やソフトウェア、インターネット上の作品の著作権を保護するデジタル著作権法案を可決。
法案は、プロバイダの会員が著作権を侵害した場合のプロバイダの責任を限定する安全策を含む。